「晨」作品鑑賞・大峯あきら

   遠くきて日高に着きぬ花の宿      草深昌子

 はるばるとやって来た花の名所である。予定していたよりも早く宿に着いたので、日はまだ高々と花の空に懸っている。まるで別世界に来たようでもあり、白昼の桜の無類の明るさにとりまかれて高揚した気分がよく出ている。

(2009年7月号「晨」第152号所収)

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by masakokusa | 2009-06-30 12:26 | 昌子作品の論評
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