『二十世紀名句手帖』全八巻に収載の草深昌子の句                    
 

  おしなべて秋草あかきあはれかな        (花と樹木の饗宴 第3巻)

  くろぐろと睫毛のあれば春眠し          (海と山のラビリンス 第7巻)
 
  清少納言に白花菖蒲ほどな恋          (同上)
 
  夢の淵蓬を摘みて摘みきれぬ           (旅と人生の嬉遊曲 第8巻)

  
 二十世紀の名句の句碑ならぬ新碑を建てたい。(斉藤慎爾)

『二十世紀名句手帖』全八巻に収載の草深昌子の句                    _f0118324_724618.jpg


(2003年10月~2004年6月発行、編集・斎藤慎爾「二十世紀名句手帖」・河出書房新社所収)

 
by masakokusa | 2007-06-11 19:59 | 昌子作品抄
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