宮ケ瀬湖吟行の思い出・一句抄
令和2年9月30日(水)
カルチャー教室受講(幹事 初雪・後輪)の方々他 出席者16名
小鳥来る湖に向きたる小学校 宮前ゆき 秋の日の大吊橋に蜘蛛の糸 奥山きよ子
藤の実の斑に染まる下にをり 関野瑛子
吊橋を見上げてゐたる薄かな 石本りょうこ
吊橋の大いなる弧や秋日和 松尾まつを
秋天へ噴水飛ぶと思はざる 間草蛙
人を見ぬけやき広場や九月尽 濱松さくら
さやさやと芒は首を振るやうに 石原由起子
草紅葉吊橋の脚隠れけり 中澤翔風
仏果山降り来る人や初紅葉 東小薗まさ一
近づけば翅の音ある昼の虫 田中朝子
日の差して芒半分穂をひらき 矢島静
赤蜻蛉帽子の鍔にふと止り 山崎とくしん
橡の木の日影爽やか宮ケ瀬湖 菊地後輪
赤蜻蛉直角に逃げ吾を見る 中原初雪
秋興やロードトレインミーヤ号 草深昌子