冬日 草深昌子
「青草」主宰・「晨」同人
句集『青葡萄』『邂逅』『金剛』
ぽかぽかとしたる冬日に詣でけり
常磐木の丈高ければ枯木また
波乗りの波と来たれるクリスマス
ここに柚子向かうに蜜柑人の庭
晴れがましすぎはしないか干蒲団
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
鎌倉吟行は20年以上続いているが、自然の風光は会うたびに新しい。
何より、蜑の苫屋風の会場ながら、句会の先輩諸氏に、今もって狎れるということがない。
ちょっとトキメク、それが一番楽しい。
編集後記
特別作品を「青草」主宰の草深昌子先生にお願いしました。
物を見る感性の独自さのあるお句に学びたいと思います。(石火)
(俳句雑誌「ハンザキ」№30・2018年2月号所収)