晨集散策          大槻一郎
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   よき人と知れたる日向ぼこりかな     草深昌子


 冬の昼、風のない時に日向でくつろいで居ると着衣はふくれ、身も心ものどかに暖まる。
 面識のないお互いが、最初はいぶかしみながらも話を交すうちに心を許し打ち解けてゆく。
 昔から日向ぼこりには、人間の善し悪しを判断するのに効果があるのであろう。
 この句、日向ぼこりの効用に焦点を当てた面白さがある。
 晨作品ではあまり見られない作品である。



(「晨」平成29年5月号第199号所収)
by masakokusa | 2017-05-30 21:34 | 昌子作品の論評 | Comments(0)
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